【区分 】: 夏!体験ボランティア 【活動日】: 2021年08月15日 【時間 】: 13時30分〜15時40分 【場所 】: 就労施設「すまいるはうす」 【件名 】: 夏!体験ボランティア2021 【報告者】: 村田キリカ 【参加者】: 16名 岩渕、宇佐美、キリカ、酒井H、塩畑、高野、内藤、西久保、村上、         三橋(県社協)、吉田(坂戸社協)、小川(東松山市)、斉藤(坂戸市)、         船津(鶴ヶ島市)、松本(川越市)、山見(さいたま市) 【内容 】: 1 夏ボラの進め方  最初に自己紹介、次に配布した資料に沿って体験、最後に皆さんの感想で進めます。 2 参加者の自己紹介(一人ひとりから) 3 夏!体験ボランティア2021参考資料に沿って(以下、当日の質問や補足を加えて) 『見えない人とパソコン体験』 (1)パソコンと呼ぶのは? 日本だけ!   日本以外では、コンピューター! ----- (2)スマホもケータイもコンピューター!   クーラーも扇風機も電子レンジも!   今どきの電子機器は、全てコンピューター内蔵です。 ----- (3)見えない人見えにくい人、パソコンや   スマホで、困っていることは何でしょう?(と参加した皆さんに) ・画面を見ることがひとつ。文字を打つこと、どこに何があるのか  わからなかったりするのかなと思います。 ・文字を打つことが大変なのかなと思います。 ・文字を打つことに加えて、  画面に表示されていることを見ることも大変なのかなと思います。 ・キーボードを打つのが難しいかなと思います。 ・SNSで音声読み上げや音声入力をしている方のブログをよく見ているのですが、  自分が手が離せない時に音声入力をしてみると、  変換が上手くいかない時にどうしてるのかなと思いました。 そうなんです(と講師)。パソコンやスマホには、読み上げソフトがあるんです。 ----- (4)パソコンには音声読み上げソフト   PC-Talker(有料ですが公的助成)   もっぱら障害者手帳の2級以上の人が公的助成を受けることができます。   NVDA(無料で誰でも使えます)   有料のものより良い声ではありませんが、使う分には充分に高性能です。   Windows(Ctrl + Windows + Enter)   Windowsに備わっているナレーター機能が立ち上がります。   操作する時、操作している場所の案内をしてくれます。   ウェブ上の読み上げも一応できますが、それなりです。   ただ困った時には、取り合えず読ませることができるので、   電話越しに何しているかわかり、サポートしやすくなります。 ----- (5)インターネットで読み上げ体験! https://nareru.net/tour/index_t.htm ・ホームページでの読み上げのデモ。  ホームページで必要なのは10の操作だけ、必要なキーも10だけです。  読み上げ以外の8つの操作は Windows共通です。すぐに役立ちます。 ・文字入力のデモ。  文字を入力した時、何という字に変換するかを読み上げてくれます。  メールでF6キーを押すと字が大きくなるので弱視の人も見やすくなります。 ・パソコンを音声読み上げの説明は、「わかりやすかったです」との感想。 ・参加者から、こんな質問。  視覚障害の方に、お聞きしたいことがあります。  文節ごとにスペースを入れた方がいいのでしょうか。  前々からずっと迷っています(との質問に、以下の回答)  点字を打つ(入力)では、単語と単語の間をスペースで区切っています。  パソコンの文章入力では、単語と単語の間のスペースは必要ありません。  但し、スペースが間に入っていると次の読み上げまで少し間が空くので、  聞き取りやすくなります(以下、例として補足)  「坂戸社協吉田」より「坂戸社協 吉田」のほうが聞き取りやすいです。 ・「参加者の皆さんは普段パソコン使っていますか?」との質問に、以下の回答。  毎日1回以上は使います。  毎日使います。  パソコン持ってないです。スマホです。  普段はアイパッドを使っています。パソコンは入力しなきゃいけないので。  普段は iPhoneや iPadを使っています。  学校や課題でWordなどを使う時は、パソコンを使っています。  私は、入学時にパソコンを自費で購入しましたが、どんなパソコンを買うか  「学校指定」があるところもあるそうです。  入学時にパソコンを貸与され、卒業時に返却する学校もあるそうです。 ----- (6)声だけでスマホ!   メールも検索も乗り換えも!   Android OK Google(オーケーグーグル)   iPhone Hey Siri(ヘイシリ) ・最初に、Androidスマホのデモ。  OK Googleで天気を質問し、予定を確認。  ここはどこ?は迷子になった時、緊急通報したい時に便利。  声だけで予定をメモできます。予定の確認もできます。  「○○さんに電話」で電話をかけるのを見てもらいました。 ・続いて、iPhoneのデモ。  iPhoneから、Androidスマホに電話。  LINEも音声で読んでくれます。もちろん、入力も送信も。  入力時の修正は、ちょっと時間がかかります。 ・日本語には、同音異義語があります(から始まる補足)  入力した人が意図した変換でなかったとしてもちゃんと読んでくれるので、  誤変換があったとしてもわかりにくいのです(結果、入力ミスに気づかず)  誤変換があったとしても伝わればイイヤと割り切って使う必要があります。  スマホは、どんな漢字に変換されたのかまで、細かくは読んでくれません。  パソコンは、どんな漢字に変換されたのかを、詳しく読み上げてくれます。 ・参加者からの  「Androidも iPhoneも一緒だとは思うのですが、   着信があった時、誰から掛かってきたか言ってくれますか?」との質問に、  「ちゃんと誰からの電話か、名前を言ってくれます」との回答(安心ですね) ----- (7)スマホにも、読み上げアプリ   読み上げさせるなら iPhoneは誤解です。   どのスマホにも、つまり Androidにも、最初から入ってます!  【Android(アンドロイド)】(以下、一例)   読み上げ TalkBack(トークバック)   読み上げの開始と解除   音量大と音量小の両方のボタンを3秒間押し続ける  【iPhone(アイフォン)】   アプリ名 VoiceOver(ボイスオーバー)   読み上げの設定   設定をタップ→一般をタップ→アクセシビリティをタップ   →VoiceOverをタップ→VoiceOverをオンにする→OKをダブルタップ   解除は Hey Siri VoiceOver オフ ----- (8)読み上げ機能を設定すると   タップすると読み上げ、ダブルタップすると動作、   1本指だった移動は2本指で…など、操作方法が変わります。   読み上げ機能を試してみる(体験してもらう)時は、   読み上げ機能を解除する方法も、一緒に慣れておきましょう。 ----- (9)スマートスピーカーで!   検索する(OK Google 富士山の高さ)   時計にタイマー、目覚まし時計も   天気予報やニュースやレシピ   音楽やラジオ   予定を覚え教えてくれる(メモ機能)   電気をつけて! 温度を下げて!   ※設定にはスマホが必要   (誰かに設定を頼めるならスマホは不要) ・Google Home Miniのデモ。  学生さんでスマートスピーカー、使っている方いらっしゃいますか?  スマートスピーカーは、スマホでできることしかできませんが、  スマホでできても、スマートスピーカーだとできないこともあります。  一番使っているのは「今何時」です。  時計が見えなくなったことが使い始めた理由です。  いろんな場所の天気や時間を教えてくれます。  近くにあるコンビニや店も教えてくれます。  ラジオも聞けます。翻訳もしてくれます。  一期一会の意味といった辞書にもなります。  わからないことは、わからないと言います。  ユーモラスな答え方もしてくれます。  音声ボリュームも、OK Googleで変えられます。  毎朝の「お早うございます」では、  「〇〇さん お早うございます」に始まって、  「今日の天気、気温、ニュース」を教えてくれます。 ・参加者からも、  音楽を流すようアップルミュージックを使っています。  マックブックに入っている音楽と紐づけています。  いろんな再生アプリを入れ、音楽再生の契約もしているので、  誰の何の曲かを指定できます(に関して、以下の補足)  YouTubeと有料契約をしていないと、曲目のリクエストはできますが、  演奏者は指定できないので、ランダム再生となります。 ----- (10)スマートスピーカーの種類  【Google Home】&【Google Nest】   呼びかけ ねぇGoogle(OK Googleだと、   スマホも一緒に反応しちゃいます (笑))   スマホでできることはスピーカーでも!  【Amazon Echo】   呼びかけ Alexa(アレクサ)、Echo(エコー)、Amazon(アマゾン)   Amazonでの買い物をスピーカーでも!  【LINE Clova】   呼びかけ Clova(クローバー)   スマホを使わず声で LINEが送れます!  【Apple HomePod】   呼びかけ Hey Siri(ヘイシリ)   設定できるのは iPhoneだけ(他は不可) ・スマートスピーカーを使うには、インターネット回線が必要です。 ・Apple以外の製品は、Androidスマホでも iPhoneでも設定できます。 ・音声で操作できるので、入力や操作が難しい人も安心して使えます。  聞き取りにくい声でもAIが学習してくれるので、便利に使えます。 ----- (11)困ったら、相談されたら   検索のコツは、複数キーワードと期間指定。 ・複数キーワードでの検索とは、  ひとつのキーワードではなく、複数のキーワードでの検索です。  キーワードは具体的に、かつ、ぶっきらぼうに入力するのがコツです。  丁寧な文章にして質問する必要はありません(むしろ不要です) ・期間指定検索は、検索ボックスの下にある[ツール]の中にあります。  インターネットには、Googleがスタートして以来の20年前からの情報が  蓄積されていますので、鮮度の高い情報を得るには期間指定が必要です。  困りごとの解決策やお店の検索では、[1年以内]を指定しましょう。 ・自分が世界で初めて困った人でない限り、質問と回答が載っています。  OK Googleや Hey Siriなど音声応答ではなく、文字入力で調べましょう。   Zoomは画面の共有ができます。   見ながらなので、落ち着いてサポートができます。 ・パソコンでもスマホでもタブレットでも、画面を見ることができます。  パソコン同士、スマホ同士なら、設定次第でリモート制御もできます。   パソボラさんを紹介する!   それだけで、もう あなたは ボランティアさん (^_^) ・ボランティアに限らず、人にはできることも、できないこともあります。  困ってそうな人がいたら、何かお困りですか? お手伝いできることは  ありますか?と聞いて、大丈夫ですと言われたら、そのままスタスタと  立ち去ればいいし、困ってますと言われたら、自分にできることをする。  自分にはできなくても大丈夫です。できそうなところを伝えましょう。  怪我の治療ができなくたって、救急車なら呼べます。それと同じです。  自分にできることが伝えることなら、それも立派なボランティアです。 ----- (12)坂戸パソボラ 毎月フォロー!   毎月第3日曜日10時〜16時   「視覚障害者・家族・サポーターのためのパソコンフォロー講座」を   開催しています。   7月と11月は、パソコン体験講座です。   途中からでも、途中まででも、お気軽に参加できます。   事前予約は要りませんが、連絡があると必要な準備ができます。   会場は夏!ボラと同じ「すまいるはうす」   住所は鶴ヶ島市脚折町1-1-1、電話は 049-287-3455です。   駐車場もあります。 ・7月と11月の体験講座は土日の2日間ですので、パソコンの操作から  文字入力、メールの使い方やインターネットの楽しみ方までたっぷり  体験できます。新型コロナが収まったら、会場での参加もできます。 ----- 6.参加生の感想(一人ひとりから) ・ボランティアというか困っている人がいたら助けていただけると助かります。  ボランティアって、何でもボランティアなので、自分の余っている時間、  力があったら手伝ってくれると良いなと思います。 ・皆さんは、パソコンは持っているのかな。  30代のヘルパーさんは、ちょっとスマホで困った時にアドバイスをくれました。 ・何でも調べることはできるので、今日の「ボランティアできます」を聞いて  ボランティアを始めた頃のことを思い出しました。  聞くことばかりを続けていたんですが、ある日「そこまでは調べましたか」と  聞かれ、あ、自分で調べることが大事なんだと知りました。  調べ方がわかるまでには時間がかかりましたが、そのことを思い出しました。 ・コロナで外出できなくなってしまいましたが、スマホとテレビのおかげで、  楽しく過ごせています。今日はスマホの便利な使い方を知れて良かったです。 ・いろいろ聞けて、参加できて良かったです。 ・学生さんの参加を楽しみにしていました。  今時の学生さんたちに聞きたいことがたくさんありましたが、  今日はそういう会でなく聞けなかったのは、少し残念でした。  今日参加された学生さんたちはすごく大人しい印象がありました。  こういう場では、もっと積極的に発言しても良いと思いました。 ・書記からの感想ですが、ゆっくり話すことが大事かなと思いました。  画面越しでも、目の前の相手に話すようにゆっくり話すと相手にも  伝わりやすくなるのかなと思いました。 ・皆さん好奇心が旺盛なんだなと思いました。  パソコンは苦手ですが、私でも役立つ情報がたくさんいただけて  良かったです。 ・夏ボラに参加していただけてありがたかったです。  検索が下手くそで、期間指定検索があるのを知れて良かったです。 ・パソコンに触れる機会が高校に入るまでほとんどなかったのですが、  今日読み上げに触れることができて良かったです。 ・音声読み上げなど体験できて、貴重な体験をすることができました。 ・目の不自由な方々でも使える機能があることは興味深いし、良いなと思います。  自分も何か不自由な方々へ手助けができれば良いなと思いました。 ・パソコンは、10の操作でインターネットができることがわかって良かったです。 ・印象に残ったのは、今日聞いたのが自分が普段使っているツールだったことです。  そんなツールが(見えない人にも)役立つことが多いというのがわかりました。  一歩踏み出せば、ボランティアできるんだなとわかりました。 ----- 【決定事項】 ・毎月第3日曜日「パソコン体験フォロー講座」です(ご参加お待ちしています) 【課題】 ・パソコンの PC-Talkerの読み上げが、私の Androidスマホでは聞こえなかった。 ・終了後の確認で、スマホのTalkBackの読み上げもパソコンでは聞こえなかった。 ・スマホの[画面の共有]を[音声の共有オン]にしても聞こえないので確認が必要。 【感想】 ・今回はZoom開催だけだったのに、思ったより大勢の参加があって良かったです。 ・参加者のビデオ表示がオフになっていると顔が見えないので、話している内容が  伝わっているかどうかわからないものですが、それが初めての参加者ともなると  ますますで、そんなところにオンラインでの講座や会議の難しさを感じました。 ・今回の講座の書記では、入力が追いつかない時もあって、けっこう大変でした。  例会も書記してますが、皆さん、いつもゆっくり話してくれてたんですね (^_^) ───────────────────────────── [管理用:vle210815]