【区分  】: 社会福祉協議会
【活動日】: 2015年01月29日
【時間  】: 13時30分から15時30分
【場所  】: ボランティアビューロー
【件名  】: 視覚障害者支援ボランティア体験講座
【報告者】: 藤田文雄
【参加者】: 16人
            岩渕、上加治、藤田、受講者、吉田(社協)



【内容  】:

視覚障害者支援ボランティア体験講座「パソコンで広がる世界」

(1)NHKにパソボラ登場!

・最初に「おはよう日本」で放送された『インターネット 障害者に壁』を。

・“番組を見て気が付いたこと”を全員に聞きます。そのつもりでご注視を!
皆さんが「気が付いたこと」
「介護の世界だと目録ポジションがあるが、視覚障害者のパソコンにマークがないのは

 「バリアフリーではではない。」

 「JISが必ずしも障害者の対応ではないことを知った。」

 「ホームページはまだまだ、視覚障害の対応が足りない事がわかった。」

 「PCトーカーは難しい、でも視覚障害者の方が使っているのが素晴らしい。」

 「 右同じ」

 「社協のホームページが問題ないか心配になった。」(吉田)

 「キーボードもピアノとおなじだと思う、見えない人も練習を重ねれば出来る様になると思うが、間違いを探すのが大変。だか  らもう一人サポートが必要、そんなサポートをしてゆきたい。障害者の方は頑張っている。」

 「タブレットの音声認識は未だとんでもない認識する。映像を視覚障害者に伝える
のは大変だと思った。」

 「点字をやっているが、絵の分は点字で説明する、パソコンは遅れている。」

 「音声ソフトがバリアフリーになっていない。」

 「ロボットの声の様で耳ざわり、もっと肉声に近いものが必要。」

 「右に同じ。」

 「行政が旗を振っていない事が問題。障害者ももっと声をあがるべきである。」

 「行政も、メーカーも先細りではないか。」

 以下岩渕補足
 「JISには障害者対応罰則規定がないので、(努力規定)おざなり、アメリカは罰則規定がある、
   訴訟の対象になるので日本メーカーも輸出用には対応している。」

  「埼玉県にはパソコンボランティア派遣事業があるが、無い県もある。」


(2)そもそも視覚障害者

・「不自由な人」という、不自由な言い方

・「視覚障害者」と「視覚に障害がある人」

    支援は相手の方の状況により違う。
  .どの程度見えないのか、今まで見えていたのか、最初から見えない。
  .前見えた方には空間的なイメージ認識を促進する必要がある、最初から見えない人はこの必要は無い。
  .メールの場合点字はひらがなだけであり、漢字は無いから漢字認識に差がある。
  .画面がまったく見えない、少し見える人もあるそれぞれの対応が必要。
  .見える、見えない、前から見えないの状況を知る必要がある。
  .パソコンは道具に過ぎない、相手が何を実現したい、どんな夢があるのかを知る必要がある。
  .視覚障害者と視覚に障害のある人
  .障害者手帳の等級により支援が違う、パソコンには自立支援法で1割負担、ソフトの補助10万、
     手帳が無いと補助が出ない、坂戸パソボラは行政ではないから障害がある人だけでは無く、目がかすむ、見えにくい、一時的に見えない人のサポートも行う、手帳は必要ない。
  .パソコンに障害がある人のパソコンのサポートをするのが坂戸パソボラ。


(3)パソコンで広がる世界?

・本日の講座タイトル「パソコンで広がる世界」とはどういった世界なのか、
 想像してみてください。何を想像したのか、もちろん全員にお聞きします。

 皆さんが「想像したこと」
  .「仮想空間を作れる、使い方しだいで何でも出来る。」
  「自分が欲しい情報がとれる。」
  .「右に同じ。」
  .「自分の得た情報を共有できる、メーリングリストなど。行動範囲がひろがる。」
  .「自分たちの世界が広くなる。自由になる。」
  .「ホームページを利用して緊急児童保育が必要な時に対応する事業を立ち上げた、スマートフォンからの若いお母さんのリクエストがある。
障害者では無く今支援が必要な人の手助けになるつもりである。」
  .「選択肢が広がる。」
  .「居ながら情報得られる発信できる。」
  .「情報がありすぎる、間違った情報、危険性もある。」
  .「本を読める、新聞を読める、心の栄養になる。」
  .「情報を得たり、発信する事ができる」。
  .「ボランティアがボランティアしていると言う人がいるが、良いことではないと思う、ボランティア活動の中で自分も得ている、自分が高まっていく。障害ではなく個性であると認識すべきである、ボランティアは逆に感謝すべきでは無いか。」
  .「もっと便利な機械が出来たらと思う。」
  .「パソコンを通して夢のある世界が広がる、もっと簡単にメールのやり取りが普通に出来る様にしてほしい。」


(4)パソコンで広がる世界!

・自分の想像したことが、誰かの想像したことが、パソコンでどう広がるか、
 初めて聞いたこと! 思わず納得したこと! 誰かに伝えたくなったこと!


(5)パソコンで、だけ、広がる世界?

・「パソコンで広がる世界」が、パソコン以外では広がらない世界なのかを、
 提示する前に考えて! もしかするとパソコンでなくても良くはないかを。
 携帯のメール やりたいのは誰かとつながる事であり、パソコンで無くても出来る。

 誰かにサポートするときに相手の願いは何か、パソコンがベストでは無く、他の手段で出来るのではないかと考える、

 相手の人の希望を聞く、パソコンにこだわる必要は無い。


(6)あらためて「支援ボラ」

・「ボランティア」だけでなく「支援ボランティア」と銘打っているからには、そこには深い意味が込められているに違いありません。
「支援」ならではの「ボランティア」とはどういうものなのか、じっくりと考えてみましょう。

  .あえて支援ボランティアなのか。
  .支援は支える両方で支えられていると解釈、お互いに支えられている。
  .行政でやるには、資金とか人の限りがあり、地域、社協でやる。
  .交流を目的(健常者と障害者)
  .支えて応援したい、要求を聞くのではなく、何か自分の出来ることで協力したい、明日はわが身、
  .障害者健常者で分けるのではなくお互いに情報を持ち支えあう、皆さんが出来ることを体験を通じて知って欲しい。
  .支援とはこちらが主ではない、サポートはサポートを受ける人が居なければサポートできない、相手の思いが
  メインであり、相手がこうしたいが始めでこちらが主ではない。

  .選ぶのは相手である。サポーターは脇役、相手が何を思い、自分の意思で決断できることが重要である。
  .自分が主役になる場合もある、ボランティアの場では相手が主役であること、サポートの場では相手の方の納得が無ければならない。
  .ボランティアはお互いさま、依頼者も依頼された人も同等である。
  .助けてもらった人がお礼をしたいと言った場合は別の人にしてくださいと言ってください。
  .助けてくれた人が助ける人に、助けて!から助け手へ


(7)参考サイト

・みにくるネッと(http://www.minikuru.net)
 「あれやこれや」に載せている以下が取り分け参考になるので、ご一読を!

  ・パソコンボランティア入門、
  ・視覚障害者への配慮など、
  ・わたしとWebとパソコンと「視覚障害者の暮らしにとって」
  ・わたしとWebとパソコンと「次第に見えなくなる生活の中で」
  ・わたしとWebとパソコンと「視覚障害者の社会参加で」

・なれるねっと(http://www.nareru.net)
 「マウスでクリック」なんて言われると困ってしまう人が、インターネット
 (ホームページ)に慣れるためのサイトです。慣れてる人にも役立ちます!

・坂戸パソコンボランティア(http://www.sakado.psv.org)
 ご参加をお待ちしております。毎月第3日曜日には、更なる体験の機会も!



【決定事項】:
・入会、フォロー講座参加希望者。
 安澤美佳(あんざわ はるか)
 他1名 2月に名古屋に越すので見学希望。



【課題】:
・参加者が既に他のボランティアを行って居る人達で、新しくボランティアを志す人
の参加が無かった。
 どの様にすれば新しい人を掘り起こせるのかが課題。



【感想】:

・インターネットで情報の取得は簡単になり、サポート技術も革新され新しいツール
が開発されているにも関わらず、それを知らしめる活動の難しさを益々感じました。
 でも、この講座の様な地道な活動による情宣を最っと広げましょう。



─────────────────────────────
[管理用:sha150125] 20150126:231830